Maccy
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Maccyの除外アプリ設定ガイド:クリップボードに記録させたくないものを指定する方法
結論:特定のアプリをMaccyの履歴に残したくない場合は、Maccy App → Settings(設定)→ Ignore を開き、除外アプリの一覧にそのアプリを追加します。これでそのアプリからのコピーは記録されなくなります。さらに細かく制御したい場合は、特定のペーストボードタイプを無視したり、正規表現でコピーしたテキストをフィルタリングしたりすることも可能です。
このタブを開くことになる、よくある場面
パスワードマネージャーでワンタイムコードをコピーし、別のウインドウに切り替えて貼り付けた。しばらくしてMaccy Macのショートカットを押すと、スーパーの買い物リストやSlackのリンクと並んで、さっきのコードが履歴にずらりと並んでいる。Maccy Clipboardはクリップボードマネージャーとして当たり前の仕事をしただけで、それが問題なのです。
クリップボード履歴のプライバシーは、あなたが設定するルール次第です。この記事では、Maccyの除外設定が実際に何を制御するのか、どれをどう使い分けるべきか、そして除外したはずのアプリが履歴に出てきてしまうときの切り分け方を順に解説します。
Maccyの除外設定はどこにある?
メニューバー(またはショートカット)からMaccyを開き、Settings(設定)を選んでIgnoreタブを表示します。バージョンによって、次のような項目が用意されています。
| 設定項目 | 何にマッチするか | 向いている用途 |
|---|---|---|
| 除外アプリ(Ignored applications) | コピー元のアプリ | パスワードマネージャー、銀行系アプリ、プライベートなメモアプリ |
| 除外ペーストボードタイプ(Ignored pasteboard types) | コピーされた項目に付与されたメタデータの種類 | 秘密情報を concealed や transient として扱うアプリ |
| 正規表現による除外(Ignore by regular expression) | コピーされたテキストそのもの | コピー元を問わず、トークン・カード番号・APIキーなどのパターンを除外したい場合 |
この3つの層は、それぞれ別の問いに答えています。アプリ一覧は「誰がコピーしたのか?」、ペーストボードタイプは「コピー元が機密だと宣言していたか?」、正規表現は「内容はどんな形をしているか?」。プライバシーを本気で守るなら、複数の層を組み合わせるのが基本です。
除外アプリを追加するには?
- Maccy → Settings → Ignore を開く。
- アプリのセクションで+ボタンをクリックする。
- ファイル選択ダイアログで
/Applications(またはアプリのある場所)から対象のアプリを選び、確定する。 - そのアプリ内で適当なテキストをコピーしてからMaccyを開き、履歴に出てこないことを確認する。
手順4は必ず実行してください。動作を確かめていないルールは、「効いているはず」と思い込んでいるだけです。
アプリを除外リストから外すには、一覧で選択して−をクリックします。変更が反映されるのは以降のコピーだけで、ルールを追加する前にMaccyが記録した項目は、自分で削除しない限り履歴に残ります。
Maccyがデフォルトで無視するものは?
Maccyの初期設定では、アプリが「これは保存しないで」と伝えるために使うペーストボードタイプがいくつか除外されています。nspasteboard.org で公開されているコミュニティ規約のタイプ、つまり org.nspasteboard.ConcealedType、org.nspasteboard.TransientType、org.nspasteboard.AutoGeneratedType が含まれます。そのほか、特定のツールが使う識別子もデフォルトの一覧に入っています。
注意したいのは、この保護はコピー元アプリ側の協力があって初めて成り立つという点です。規約に従うパスワードマネージャーはMaccyから見えませんが、従わないものは他のアプリと同じように記録されます。デフォルト設定を信じ込まず、自分が使っているツールで実際に確かめましょう。
アプリ除外・ペーストボードタイプ・正規表現、どれを使う?
| 状況 | 使うもの | 理由 |
|---|---|---|
| あるアプリからは何も保存したくない | 除外アプリ | シンプルで挙動が読みやすく、パターンの保守も不要 |
| 普段は問題ないが、たまに秘密情報をコピーするアプリがある | ペーストボードタイプ(アプリが設定している場合) | 通常のコピーは履歴に残せる |
| 秘密情報が複数のアプリ(ターミナル、ブラウザ、メモなど)から出てくる | 正規表現 | コピー元に依存せず、内容の形で判定できる |
| 一時的に記録を止めたい | 一時的なイベント無視 | 一時的な作業のために恒久ルールを作らずに済む |
正規表現ルールの注意点
正規表現による除外は強力ですが、書き方を誤りやすい機能でもあります。範囲が広すぎるパターンは、必要なコピーまで黙って落としてしまい、保存されていないことに気づくのは探し物をするときになってからです。パターンは狭く、先頭と末尾をアンカーで固定して書きましょう。以下は書き方の一例なので、自分のデータで調整・検証してください。
# 6桁のワンタイムコードっぽいものだけにマッチ
^\d{6}$
# GitHubのパーソナルアクセストークン(ghp_ 形式)にマッチ
^ghp_[A-Za-z0-9]{36}$
各パターンは、除外されるはずのコピーと、残るはずのコピーの両方で試してください。どちらのテストも欠かせません。
除外しておくべきアプリは?
ワークフローによって変わりますが、候補になりやすいのは次のカテゴリです。
- パスワードマネージャー(1Password、Bitwarden、KeePassXC など)。秘密情報を concealed として扱うものでも、二重に備えておいて損はありません。
- 銀行・金融系アプリ(口座情報やカード情報を扱うもの)。
- 認証アプリ(ワンタイムコードを表示するもの)。
- プライベートなメモ・日記アプリ。履歴に蘇ってきたら困る内容を書いているなら。
- リモートデスクトップやVMクライアント。別のマシンのクリップボード内容を中継することがあります。
悩ましいのがブラウザです。ブラウザごと除外すると、閲覧中にコピーしたURLやスニペットがすべて記録されなくなり、たいていは大雑把すぎます。ブラウザ拡張型のパスワードマネージャーを使っている場合は、ブラウザ全体を除外するよりも、正規表現かペーストボードタイプで対処するほうが現実的です。
除外したアプリがMaccyに出てきてしまうのはなぜ?
次のチェックリストを上から順に確認してください。ほとんどのケースは最初の3つで解決します。
- タイミングを確認する。その項目はルール追加前に記録されたものかもしれません。履歴から削除して、もう一度コピーしてみましょう。
- 追加したアプリが正しいか確認する。ベータ版と安定版、App Store版と直接ダウンロード版、実際のコピー処理を行うヘルパーアプリなど、重複はよくあります。それぞれ別のバンドルIDを持っています。
- 本当のコピー元を突き止める。項目をコピーしたら、自分が操作していると思っていたアプリと照らし合わせます。クリップボード同期ツール、ランチャー、ブラウザ拡張機能を経由したコピーは、見ていたアプリとは別のアプリが送信元として扱われることがあります。
- バンドルIDを調べる。ターミナルで次のコマンドを実行するとアプリの識別子がわかるので、追加したものと比べてください。
osascript -e 'id of app "Safari"' # または mdls -name kMDItemCFBundleIdentifier -r /Applications/Safari.app - Maccyを再起動する。メニューバーから終了して起動し直し、古い状態が残っている可能性を排除します。
- ほかのクリップボード系ツールがないか確認する。別のユーティリティが項目をコピーし直している場合(たとえば、クリップボードへの書き込みで貼り付けを行うテキスト展開ツールなど)、Maccyからはそのツールがコピー元に見えることがあります。
ターミナルから設定する
Maccyの設定は org.p0deje.Maccy ドメインに保存されています。パワーユーザーの中には、defaults read org.p0deje.Maccy で値を確認したり、スクリプトで操作したりする人もいます。ただし、除外リストのキー名はバージョンによって異なる可能性があるため、まずドメインを読み出して内容を確認し、むやみに書き込まないでください。設定を編集する前にはMaccyを終了しておかないと、変更が上書きされることがあります。
除外ルールにできないこと
過信しないために、限界も正直に書いておきます。
- 過去にさかのぼっては適用されません。すでに記録された項目は、削除するまで残ります。
- 対象はクリップボードを通過するものだけです。ドラッグ&ドロップや、ファイルとして保存されたスクリーンショットはこの範囲に入りません。
- コピー元アプリの挙動に左右されます。ペーストボードタイプによる保護は、アプリがそのタイプを設定している場合にしか機能しません。
- ロック解除済みのMacを触れる相手には無力です。Maccyはローカルファーストで履歴をあなたのMac上に保存しますが、キーボードの前に座れる人なら誰でも開けます。Maccyの履歴クリア機能や、画面ロックの習慣と組み合わせて考えましょう。
まず試したい標準的な設定例
コピーしてから自分用に調整できる、出発点となる構成です。
- パスワードマネージャーと認証アプリを除外アプリに追加する。
- デフォルトのペーストボードタイプのルールはそのまま残す。
- よく扱うパターン(トークンやワンタイムコードなど)について、狭い正規表現ルールを1〜2個追加する。
- 各ルールを実際のコピーでテストする。
- 最初のうちは週に一度履歴を見直し、あってはならないものを削除する。漏れが見つかるたびに、どのルールを足すべきかが見えてきます。
よくある質問
特定のアプリからのコピーをMaccyに保存させないにはどうすればいいですか?
Settings → Ignore を開き、アプリのセクションで+をクリックして対象のアプリを選びます。以降のコピーは記録されなくなります。履歴にすでにある項目は、削除するまで残ります。
Maccyはパスワードマネージャーからコピーしたパスワードも記録しますか?
パスワードマネージャーが concealed や transient として扱っていれば記録されません。Maccyはこれらをデフォルトで無視します。ただし、すべてのアプリが対応しているわけではないので、パスワードマネージャーを除外リストに加えておくと二重の備えになります。
除外したはずのアプリがMaccyに記録されてしまうのはなぜですか?
多くはバンドルIDの取り違え、ヘルパープロセスによるコピー、ルール追加前に記録された項目のいずれかです。上のチェックリストを順に確認してください。
アプリを除外すると、すでにMaccyに保存された内容も消えますか?
いいえ。ルールが適用されるのは以降のコピーだけです。過去の項目は手動で削除するか、履歴をクリアしてください。
まとめ
除外アプリは「力ずく」の手段、ペーストボードタイプは「紳士協定」、正規表現はそれ以外を拾う「安全網」です。まったく信用していないアプリには除外アプリを、アプリ側が協力してくれる場面ではペーストボードタイプを、ツールをまたいで現れるパターンには正規表現を足す、という使い分けがおすすめです。そして最後に必ずテストしてください。検証していないプライバシー設定は、願望にすぎません。
Maccyは無料のオープンソースソフトウェアなので、設定画面だけでは納得できない場合は、プロジェクトのリポジトリで除外ロジックの実装を確認することもできます。ところで、あなたが最初に除外リストへ追加したアプリは何でしたか?
